2020.06.18
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用語解説 板金加工編

金属加工、機械加工における、専門用語「板金加工編」をわかりやすく解説致します。
機械加工ビギナーの人にとっては加工用語がなかなか覚えられない、意味が分からないものが多い事があるのではないでしょうか。
加工部品の専門商社がまとめた〈板金加工の専門用語集〉で理解を深めていただけるコンテンツとなっています。

タレパン

製造業界で使用されている略語であり、「タレットパンチプレス」を意味する。金型をプレスすることで、アルミやステンレスなどの板金を打ち抜き加工する機械。タレットと呼ばれる金型ホルダーにパンチと呼ばれる上金型とダイと呼ばれる下金型がセットで格納されており、NCによってプログラムされた金型プレス加工を行うことができる。

 

ベンダー

板金加工において曲げ工程を行う機械で、ブレーキプレスともいう。アルミやステンレスなどの板金を上下の金型で抑え込むことで、V字などに変形させる。多様な曲げ加工をするために、パンチ・ダイと呼ばれる上下金型にも多くの形状が存在する。

 

SPCC

最も一般的な薄板の「冷間圧延鋼材」の一つで、比較的安価であるうえ、軟らかく成形性や加工性に優れているため、プレス曲げ加工でよく用いられている。熱間圧延軟鋼材を常温状態で圧延機にかけることで作り出され、その工程から「コールド材」と呼ばれることがある。また、研磨をしていなくても、光沢があり滑らかな表面をしていることから「ミガキ材」とも呼ばれる。酸化しやすく錆びやすいため、塗装やメッキ処理などの防錆処理が必須。

 

SPHC

「熱間圧延軟鋼材」の一つ。スラブと呼ばれる鋳塊を加熱し、圧延機で引き延ばして作られる板材で、この工程から「ホット材」とも呼ばれる。また、表面が黒い酸化皮膜で覆われていることから「黒皮材」とも呼ばれる。酸化皮膜があるため錆の進行を抑えられるが、錆の発生を完全に防ぐことはできないため、SPCC同様に加工後は塗装やメッキ処理などの防錆処理が必須。

 

カシメ加工(かしめる)

板と板を繋ぎ合わせるために、塑性変形させて接合する加工方法。一般的な方法として、2枚の板に穴を開けて、その穴にリベットと呼ばれる棒状の素材を差込み、圧力をかけてリベットの頭部を潰すように変形させることで2枚の板を締め付ける。溶接に適さない材質の接合に適しているほか、コストを抑えることができる。
 

 

板金加工の事例

SPCC/SUS304/板金溶接プレス加工品

SPCC(冷間圧延鋼材) の薄板板金加工品です。
曲げ、溶接、仕上げ、等々簡単な構造の物ですが、日々数多くご注文を頂いている製品です。

弊社では、材料手配から加工、表面処理まで多工程品でも一括で承ります。
全ての手配を一本化する事により調達業務の簡素化・効率化に繋がります。

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