金属加工部品を依頼する際に、複数の企業から見積を取ることもあります。
加工調達先によって見積の費用が違うといったこともあり、疑問に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
見積の費用は加工調達先の企業を選定する上で重要な要素のひとつです。
本記事では、加工部品の見積の構成や内訳についてご紹介していきます。
同じ図面で見積を取ったのに、企業によって費用が異なることがあります。
主な要因としては、加工費に含まれる加工チャージ費と加工工数が企業によって異なるためです。
また、見積を依頼する時期がずれている場合、価格の変動が多い材料費によることも考えられます。
見積の費用が適正価格なのかと気になる方は、見積の構成を知っておくと良いでしょう。
加工部品の費用は見積に記載されている費用だけでは見えない要素もあり、内訳としては材料費や人件費、諸経費などから、加工内容によっては外注加工費(処理費)も含まれます。
見積の基本的なルールや構成はどの企業でもほとんど同じです。
こちらでは加工部品の見積の内訳をそれぞれご紹介していきます。
材料費は加工部品を作るための材料の費用で変動することも多く、同じ素材でも毎回同じ費用という訳ではありません。
基本的には図面の部品を製作できる最小の大きさの材料を手配します。
丸棒の場合は必要分をカットして使用することができるため、定尺で在庫を抱えるケースも多いですが、フライス材料の場合は、事前に購入していると材料以上の大きさには対応できないので注文後に材料を購入するケースがほとんどです。
材料費の高騰も続いており、加工部品の調達先を見直す企業も増えています。
部品加工費用の多くを占めるのが加工費です。
加工費は加工チャージ費に加工工数を掛けたもので以下のような計算式となります。
加工費=加工チャージ費×加工工数(時間)
加工チャージには1日あたりの設備コストや人件費などを含んだものです。
加工チャージ費や加工工数が企業によって異なるために、同じ内容でも同じ費用にならないということが発生します。
外注加工費は、通常加工には含まれない追加の加工が発生する際に含まれます。
一般的に社内で加工できない加工技術や熱処理や表面処理など外注によりかかる費用が必要な場合に発生します。
見積を依頼する際に仕様が定まっていなかったり、必要な個数が決まっていなかったりした場合に、概算や一式で見積を取ることもあるでしょう。
仕様が決定したときに必要な部品が変わったりすると当然、見積の費用も変わります。
見積までに仕様や個数は決めておくようにし、変更が発生するようであれば事前に担当者に伝えておくようにしましょう。
加工部品の見積の構成や内訳についてご紹介しました。
見積の基本的な構成を知っておくことで適正価格なのか、加工調達先の企業選定の判断が付きやすくなります。
わからないことがあれば加工調達先の企業担当者に都度確認するようにしましょう。
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