2020.05.15
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用語解説 マシニング加工編

金属加工、機械加工における、専門用語「マシニング加工編」をわかりやすく解説致します。
機械加工ビギナーの人にとっては加工用語がなかなか覚えられない、意味が分からないものが多い事があるのではないでしょうか。
加工部品の専門商社がまとめた〈マシニング加工の専門用語集〉で理解を深めていただけるコンテンツとなっています。

マシニング加工

1台で面や溝の加工をはじめ、穴あけや中ぐり、ねじ立てなど様々な種類の加工を連続して行うことができるNC工作機械「マシニングセンタ」を使用し、テーブルに固定した材料を切削する機械加工方法。それぞれの加工に必要な工具を自動交換できる機能を備えており、動きを制御することで複雑で立体的な加工が可能。

 

位置決め

機械加工の精度を安定させるために、工作物(ワーク)を固定し位置関係を精度良く保つこと。NC工作機械では、X・Y・Z軸の3軸方向に座標が存在し、数値制御による加工を行うため、工作物を固定する際には平坦度の確認や原点出しなどを行い、正確な位置決めをする必要がある。

 

穴あけ加工

ドリルなどの切削工具で材料に穴をあける加工方法。マシニングセンタ等ではテーブルに固定した材料に、回転する切削工具を押し当てて加工する。ドリルを用いて下穴と呼ばれる一回り小さい穴をあけた後、高精度の穴に仕上げるリーマ加工やネジ穴をあけるタップ加工などが行われる。

 

タップ

ドリルであけた穴(下穴)に、「めねじ」と呼ばれる ネジが入る溝を加工するための切削工具。外周に切れ刃と切り屑を排出する溝がついている。ドリルであけた下穴にタップを回転させながら入れることで、穴の内側に溝が削られ、めねじができる。この加工をタップ立てやねじ立て、ねじ切りともいう。

 

ザグリ

ボルトやネジなどのすわりを安定させるために、穴の上面を平らに1段深く削る加工方法。また、1段深く削る部分を指す。ボルトやネジの頭の直径に合わせてザグリを入れることで、緩みの防止にもなる。ボルトの頭を埋め込むことを目的に深くザグリを入れることは、「深ザグリ」という。

 

皿もみ

頭の上部が平らで皿形状になっているボルトやネジの頭を埋め込むために、穴の縁を面取りし円錐状に加工する方法。皿頭ねじは頭の直径や高さ、開き角度90度とJIS規格で定められているため、板金などに皿もみ加工する際は、厚みに注意して加工する必要がある。

 

ブラケット

機械装置部品を固定するために使用する支持具や取り付け金具の名称。結合する部品同士が干渉しないよう、ブラケットを用いて固定する。ブラケットには、穴あけ加工やタップ加工などが施され、一般的には固定対象物に対してネジ止めを行い固定する。

 

ブラケットの製作事例

ステンレス/SUS304/NCフライス加工

〈材質〉ステンレス/SUS304
〈加工〉NCフライス加工
〈サイズ〉H15mm×D35mm×W50mm

SUS304ステンレス材を使用したフライス加工品です。機械部品同士を結合する際に使用するブラケット(支持具)の製作をしました。個数は2個だけの小ロット製作ですが、対応可能です。試作、開発品の製作の際にもお使いいただけるかと思います。

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