金属加工、機械加工における、専門用語「樹脂・プラスチック編」をわかりやすく解説致します。
機械加工ビギナーの人にとっては加工用語がなかなか覚えられない、意味が分からないものが多い事があるのではないでしょうか。
加工部品の専門商社がまとめた〈樹脂・プラスチックの専門用語集〉で理解を深めていただけるコンテンツとなっています。
汎用プラスチックとは、プラスチック生産量の約8割を占める一般的な熱可塑性樹脂。約100℃で熱変形し、ひっぱり強さや耐衝撃性が弱いが、価格が安価で加工性も良いため、日用品から工業製品まで幅広く使用されている。
エンプラとは、エンジニアリングプラスチックの略称で、汎用プラスチックに比べて強度や耐熱性が優れている。価格が高価になるが、性能の高さから自動車や電子機器など工業用部品に用いられることが多い。
スーパーエンプラとは、スーパーエンジニアリングプラスチックの略称で、エンプラを上回る性能を持ったプラスチック。特殊エンプラとも呼ばれる。耐熱温度が150℃以上で高い耐熱性や耐摩耗性を持っている。金属の代替品としても用いられ、日々新たなスーパーエンプラの開発が行われている。
熱硬化性樹脂とは、加熱がもたらす化学反応によって硬化し、再加熱しても溶融しない性質をもつ樹脂の種類。一般的にプラスチックと呼ばれる熱可塑性樹脂は、加熱すると液体状に溶融し再度使用することができるが、熱硬化性樹脂は一度硬化すると加熱しても溶融することがない。住友ベークライトが有名なフェノール樹脂や、メラミン樹脂やシリコンなどが熱硬化性樹脂に分類される。
樹脂やアルミなどの軟らかい材料のねじ穴にはめ込み、めねじの補強材として使用する部品。ステンレス材のコイル状になっており、繰り返し使用するねじ穴や強い締め付けが必要な場合に用いられる。ヘリサートは(株)三友精機による旧商標登録名であり、現在はE‐サートと商標変更しているが、業界では今でもヘリサートと呼ぶことが多い。
ヘリサートについては「ヘリサート(ねじインサート)の加工や図面表記について」にて詳しく紹介しています。
PEEK/PK-450/プローブホルダー/精密細穴切削樹脂加工
某大手半導体製造装置メーカー様からのご依頼で、スーパーエンプラ系樹脂のPEEK材(PK-450)によるプローブホルダーの加工を承りました。 PEEK材の樹脂加工は弊社の中でも多く、得意分野のお仕事です。 弊社では、この様なエンジニアリングプラスチック加工品のご用命も承れます。図面1枚、部品1個の小ロット製作にも対応します。
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