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2025.06.13
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金属加工費の相場はいくら?費用相場の考え方やコスト削減方法も解説

金属加工費の相場はいくら?費用相場の考え方やコスト削減方法も解説

金属加工を依頼する際、「相場が分からない」「業者によって見積額がバラバラで判断できない」と悩む方は少なくありません。金属加工費は材料の種類や加工方法、納期、ロット数など、さまざまな要素によって大きく変動します。

当記事では、金属加工費の相場や費用を左右する要素、コスト削減のポイントを説明します。
実践的な知識を紹介していますので、金属加工を依頼する際の価格の判断基準が明確になれば、納得のいく発注ができるようになるでしょう。

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金属加工費の相場はいくら?

「金属加工費の相場は何円」と一概に提示することはできません。金属加工では、金属素材の種類や加工方法などにより、金額が大きく変動するためです。製品の形状や発注数、納期など、依頼側の希望によっても金額は違ってきます。
また、見積もりの出し方にルールはなく、メーカーや加工業者ごとに金属加工費の総額や内訳は変わる場合があります。使用設備や人件費も工場によってさまざまであるほか、加工工数や加工精度も金額を左右する要因です。

 

金属加工費の相場を左右する要素

金属加工費の内訳で大部分を占めているのは「材料費」「加工費」「特殊加工費」の3つです。ここでは、材料費・加工費・特殊加工費の詳細と、各費用が変動する要因について解説します。

 

1.材料費

金属加工では、必要な重量の金属素材を仕入れて使用するのが一般的です。金属素材は、ブロックの大きさではなく、質量によって価格が決まります。つまり「金属素材のキロ単価×重量=金属加工における材料費」です。金属素材1キログラムあたりの単価は素材によって異なり、たとえば鉄鋼のキロ単価は約100円前後、アルミニウムは約300〜500円、銅は約800〜1200円程度と言われています。

材料費が変動する要因は、仕入れ方法や取引量、加工の難易度などです。金属素材は、原産国から直接仕入れている業者もいれば、商社や販売店を通して購入する業者もいて、後者のほうが費用は割高になる傾向にあります。また、少量ではなく大量に調達するほうがコストダウンが見込めるでしょう。入手しやすい素材・加工しやすい素材は比較的安価ですが、慎重な加工が必要なアルミニウムや、切削加工に時間がかかるステンレスなどは、加工費用が上がりやすくなります。

 

 

 

2.加工費

加工費とは素材に加工を施すための費用で、「加工チャージ費×加工工数」で算出されます。加工チャージは、設備の初期費用・減価償却費・ランニングコスト、工具代、人件費などから構成されており、一般的な相場は1時間あたり約4,000円からです。一方、加工工数は基本的に作業時間と作業人数を掛け合わせて算出されます。ただし、人数は関係なく、作業時間の総数が見積書に記載される場合もあります。

加工費は、工程の手間や難易度などによって変動します。たとえば、高精度な加工や特殊な技術を要する場合には、最新鋭の工作機械や熟練の作業者が必要となるため、加工チャージ費は高額になる傾向にあります。また、金属加工業者にとって実績のない加工や特殊な形状は試行錯誤が生じやすく、その分時間と手間がかかることから、費用に大きく影響します。

 

3.特殊加工費

特殊加工費とは、加工後に施す表面処理や熱処理などの仕上げにかかる費用を指します。代表的なものには、耐食性や装飾性を高める「メッキ」、保護や美観のための「塗装」、精度や外観を整える「研磨」などがあります。

表面処理や熱処理は、加工で削られた金属表面を保護・強化するために必要となることが多く、一般的にどの業者に依頼しても費用差は大きくありません。ただし、使用する薬品や塗料、仕上げ精度によってコストは変動します。たとえば、機能性を付与する防錆メッキや高精度な鏡面研磨などは手間や技術が求められるため、基本費用に加えて一定の追加費用が発生する場合があります。特殊加工が必要なときは、その分コストが上がることを念頭に置いておきましょう。

 

 

 

金属加工費を削減する方法

金属加工の依頼方法を工夫すると、金属加工費の削減につなげることが可能です。ここからは、金属加工費の削減方法を3つ紹介します。

金属加工費を削減する方法

1.3Dデータや図面などの初期費用を抑える

金属加工では、図面が必要です。金属加工費の見積もりには、3Dデータや図面の作成費用が含まれていることが多いため、自社で作成可能であれば、その分の費用を抑えることが可能です。

エージェンシーアシストでは、図面をご提供いただければ、材料手配から加工・仕入れまでワンストップで対応可能です。図面の種類は、2D CAD、3D CAD、手書きなど、どのような形式でも構いません。

 

2.複数業者から相見積もりを取る

金属加工費は、業者によって大きく異なります。特に加工費の内訳は不明瞭になりやすい部分も多く、1社から見積もりを取るだけでは適正価格かどうか判断するのは困難です。そのため、複数業者から相見積もりを取り、内訳を確認すれば、必要以上の価格を支払うリスクを軽減できるでしょう。内訳が曖昧な項目は、業者に詳細な説明を求めることをおすすめします。

しかし、納期が迫っていて発注を急ぎたいなど、相見積もりを依頼する余裕がないケースもあります。相見積もりを取るのが難しい場合は、エージェンシーアシストにご相談ください。エージェンシーアシストでは、お客様のご要望に沿って適正な価格を最短半日でお見積もりを出すことが可能です。お客様に代わり、弊社が1,110社の加工協力企業様へ手配しますので、相見積もりの手間や負担の軽減に貢献いたします。

 

3.対応力や提案力のある業者を選ぶ

加工費を抑えるためには、対応力と提案力を備えた業者を選ぶことも重要です。業者ごとに得意とする加工方法や扱える材質、所有する設備は異なるため、希望する加工内容に適切な業者を選ぶ必要があります。また、提案力のある業者であれば、材料や加工手順の見直し、設計仕様の最適化といったコストダウンの提案を積極的に行ってくれる可能性があります。特に複雑な形状や特殊な材質を扱う場合は、豊富な実績やノウハウを持つ業者を選ぶことで、納期や品質面でも安心できる対応が期待できるでしょう。

エージェンシーアシストでは、1,110社の協力企業様の中から依頼条件に合う業者に金属加工を依頼することが可能です。1~2個程度の多品種少量や海外調達など、さまざまなニーズにお応えいたしますので、お気軽にご要望をお聞かせください。

 

「金属加工費の相場が安い=最適な業者」とは限らない?

金属加工費の見積もりが他社より安いからといって、その業者が最適とは限りません。加工費は会社ごとに算出方法が異なり、工程や品質基準の違いが価格に反映されます。そのため、安価な見積もりには、設備の古さや技術力の不足、検査工程の省略といったリスクが潜んでいる場合があります。

また、必要な工程が含まれていないのが理由で金額が抑えられているケースもあるため、工程内容をよく確認する必要があります。見積もり時には、担当者が要望に対してどれだけ丁寧に提案や説明をしてくれるかに注視しましょう。品質の低下や納期遅延といったトラブルが発生した例も見られることから、「安さ」だけで業者を選ぶのはおすすめしません。コストと品質のバランスを見極め、信頼できる業者を選ぶことが、満足のいく結果につながるでしょう。

 

まとめ

金属加工費は、材料費・加工費・特殊加工費の3つが主な構成要素となり、それぞれに価格変動の要因が存在します。見積もりは業者ごとに大きく異なるため、複数の業者から相見積もりを取ることが、適正価格を知る第一歩となります。

相見積もりを取る時間がない場合は、エージェンシーアシストまでご相談ください。お客様の希望する予算や加工に合う業者を弊社が手配いたしますので、相見積もりの手間を省くことが可能です。

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